① 目的が一瞬で伝わる
チラシは「読まれるもの」ではなく、一瞬で判断されるものです。手に取った人は、まず無意識にこう考えています。
- これは何のチラシ?
- 自分に関係ある?
- 行く可能性はある?
これが3秒以内に分からないと、そのまま戻されてしまいます。そのため、「タイトルは飾りではなく機能」「キャッチコピーは詩より方向づけ」を意識することが大切になります。
② 視線の流れが設計されている
よいチラシは、どこから見ればいいか迷いません。自然な流れは、以下の順番がサイズ・配置・余白によって無意識に誘導されています。
- 一番伝えたいこと(主役)
- 内容・日時などの要点
- 会場・料金・注意事項などの詳細
逆に、全部同じ大きさ、全部同じ強さだと、何も伝わらなくなります。「全部目立たせる」は「何も目立たせない」と同じなのです。
③ 情報を盛らない
よいチラシほど、載せていない情報が多いものです。不安だから全部載せる、という気持ちは自然ですが、結果的に一番伝えたいことが埋もれます。
- それは本当に紙に必要?
- WebやQRで補えない?
- 今、判断に必要?
チラシの役割は「すべて説明すること」ではありません。
④ 余白は「サボり」ではなく「演出」
余白があると、「読みやすい」「上品に見える」「安心感が出る」という効果があります。
よくある誤解が、「余白=もったいない」という考え. 実際はその逆で、余白があるから、情報が生きるのです。文字を減らす勇気が、チラシの質を一段上げてくれます。
⑤ 写真・ビジュアルは“意味”で選ぶ
「いい写真」と「チラシに向いている写真」は違います。よいチラシの写真は、以下の役割を担っています。
- 世界観に合っている
- 文字を載せる前提で使える
- 見る人に“温度”を伝えられる
「とりあえずきれいだから」ではなく、この公演をどう感じてほしいかから選ぶことが大切です。
⑥ ターゲットは一人に絞る
「誰でも来てほしい」そう思うほど、チラシの印象はぼやけます。初めて来る人、いつも来てくれる人、子ども、大人、シニア。
一人の顔を思い浮かべると、言葉もデザインも自然に決まってきます。結果的に、その周辺の人にもちゃんと届くようになります。
⑦ 「整っている」だけでは足りない
よいチラシは、「きれい」「読みやすい」だけで終わりません。そこに「行ってみたい理由」がにじんでいるものです。
それは世界観であったり、空気感であったり、作り手の姿勢だったりします。完璧でなくても、想いが感じられるチラシは、人を動かします。
まとめ:よいチラシの法則とは
よいチラシのデザインを一言で言うなら、「情報を並べる」のではなく「判断しやすく、想像しやすくする」ということ。センスよりも、考え方と整理の積み重ねで、チラシの伝わり方は大きく変わります。